はじめに|2026年という区切りをきっかけに
2026年という節目を迎え、
「今年こそ、会社の土台を整えたい」
そう感じている経営者の方も多いのではないでしょうか。
日々の業務は何とか回っている。
大きな労務トラブルも起きていない。
それでも、この先を考えると、
今のやり方のままでいいのかと立ち止まる瞬間があります。
年のはじめは、
こうした違和感をそのままにせず、
労務体制を整えるのにちょうどいいタイミングです。
会社づくりを止めないために、
今、何に着手すべきかを考える意味があります。
本記事では、中小企業の労務体制を軸に、
人が辞めない仕組みづくりと、
その先にある採用とのつながりを整理します。
あらためまして、
新大阪でちひろ社会保険労務士事務所を運営している田中です。
中小企業・小規模事業者を中心に、
就業規則や労務管理、法改正対応などについて、
現場で実際に使える運用を重視したサポートを行っています。
制度を作って終わりではなく、
日々の実務の中で無理なく回る形を、
一緒に考えることを大切にしています。

中小企業の労務体制は、会社を止めないための土台です
労務という言葉には、
義務やルールという印象がつきまといます。
法律を守るためのもの。
トラブルを防ぐためのもの。
そう思われることも少なくありません。
ただ、現場でよく見るのは別の場面です。
労務が整っていないことで、
会社の動きが鈍くなってしまうケースです。
人が増えた途端に、
勤怠や残業の扱いが回らなくなる。
賃金や手当を説明できず、不満が溜まる。
採用しても、すぐに辞めてしまう。
これらは人の問題ではありません。
仕組みが追いついていないだけです。
中小企業の労務体制は、
法令対応のためだけのものではありません。
会社を継続させるための基盤です。
なお、労務管理の基本として見落とされやすい
「休日の考え方」については、
▶ [それ、実は労基法違反かも?|法定休日と所定休日の違い]
でも整理しています。
人が辞めない会社は「基本」が整っています
人材定着というと、
福利厚生や評価制度を思い浮かべがちです。
もちろん、それが効果を発揮する場面もあります。
ただ、中小企業では事情が異なります。
定着している会社に共通するのは、
もっと基本的な部分です。
働き方のルールが分かりやすい。
賃金の考え方に一貫性がある。
なぜそうしているのか、説明できる。
この状態が整っているだけで、
従業員の不安は大きく減ります。
逆に、ここが曖昧なままだと、
どれだけ採用しても定着しません。
人が辞める理由は、
会社側の準備不足であることも多いのです。
賃金や制度の「見える化」については、
▶ [「給与が変わらない」はリスク?人が辞めない会社づくりの考え方]
でも詳しく解説しています。
採用は「労務が整った結果」として考える
採用を考え始めると、
募集方法や条件に意識が向きがちです。
しかし、その前に整理しておきたいことがあります。
労働時間や休日を説明できるか。
賃金や手当の考え方は整理されているか。
入社後の働き方を伝えられるか。
ここが曖昧なままだと、
採用時の小さなズレが後で問題になります。
早期離職につながることも珍しくありません。
採用は単独の施策ではありません。
労務体制が整った結果として、
自然に機能するものです。
初めて人を雇った後に見落としがちな点については、
▶ [初めての雇用から1年で見落としがちな労務手続きチェック3選]
も参考になります。
社労士は「困った後」だけの存在ではありません
社労士というと、
手続きや書類の専門家という印象が強いかもしれません。
もちろん、それも大切な役割です。
ただ、現場で力を発揮するのは、
もう少し手前の場面です。
今、何をやるべきか。
何は、まだやらなくていいのか。
その判断に迷う場面は多くあります。
全部を一気に整える必要はありません。
会社の段階に合った進め方があります。
その整理を一緒に行う。
それが、社労士が伴走できる部分です。
今こそ「着手する」という選択
労務体制の見直しは、
問題が起きてからでは遅くなります。
一方で、
完璧を目指す必要もありません。
まずは現状を言葉にする。
今やることと、後でいいことを分ける。
それだけでも、判断はずっと楽になります。
2026年を、
何とか乗り切った年にするのか。
次に進む準備ができた年にするのか。
その違いは、
今、着手するかどうかです。
まとめ|会社づくりを止めないために
労務体制を整えることは、
会社を縛ることではありません。
経営者が判断しやすくなる。
従業員が安心して働ける。
採用や定着が自然に回り始める。
その状態をつくることが、
会社づくりを止めない一番の近道です。
社労士は、
問題が起きた後だけの存在ではありません。
会社のこれからを考える中で、
一緒に悩み、整理するパートナーです。
おわりに|新大阪で労務の整理をお考えの方へ
ちひろ社会保険労務士事務所では、
新大阪を拠点に、中小企業の労務体制に関するご相談に対応しています。
顧問契約ありきではなく、
「今の段階で何を考えておくべきか」
「どこから手を付けるべきか」
といった整理のご相談からでも構いません。
労務体制を整えたい。
会社を、きちんと次の段階へ進めたい。
そう考えたときの相談先の一つとして、
新大阪の社労士を思い出していただければ幸いです。
